想定馬場トラックバイアス、コンディション 6月29日(金) /馬場虎太郎 トラックバイアス

2018年6月29日


想定トラックバイアス
6月29日(金)

福島芝
想定馬場コンディション「稍重い~標準」
想定トラックバイアス「 ・差」

例年、2回福島芝の開幕週は内有利率が高いのが特徴。
しかし、今年は1回福島芝が全ての開催日、レースが「重い」もしくは「稍重い」と判定する重い馬場コンディションになっていた。例年に比べても今年は芝の生育が良好。見た目そのものは良く、馬場自体も乾いていた日が多かったはずで、重くなった要因として考えられるのは根本的な路盤の緩さ。例年よりも路盤が強めにほぐされていたような印象があり、2回福島はさらに芝の成長が見込まれるため、より強気な管理を行われている可能性大。
今年の1回福島は開催を通して先行した馬の失速が目立ち、私の判定で「差有利」もしくは「超差有利」と判定するような後方から届く状況が多かった。あまりに例年とは異なる傾向になっていたため、2回福島も引き続き重めのコンディションが想定されため、今年は傾向が変化することに注意する必要がある。


中京芝
想定馬場コンディション「稍軽い~軽い」
想定トラックバイアス(1400m以下)「 ・ 」
想定トラックバイアス(1600m以上)「外・ 」

2016年の2回開催終了後に路盤の改修が行われ、3回開催からは水捌けが改善された。これに伴って、近2年は馬場傾向にも変化がみられている。改修前は緩みやすい路盤で、乾いて時計が出るコンディションになった場合には、芝というよりも硬い路盤をそのまま蹴るアメリカのダートのような馬場状況になりやすく、2016年の2回開催最終週(高松宮記念の週)にみられたように内を通る馬と先行が有利だった。ところが、改修後は水捌けの改善もあって路盤の状態が良好。乾いても適度にクッション性があるグリップが利いた軽いコンディションになることが多い。こういった馬場では上がりが出やすく、全体の時計は出たとしても内を通ることや先行のアドバンテージは薄れる。去年の3回開催ではワグネリアンが2000mの2歳戦史上最速の上がり3F32.6秒を新馬戦でマークした。軽い馬場コンディションでは、スローペースでも末脚の伸びを要求される馬場状況になりやすい。
当然、時期的に雨の影響が残ることも多い。路盤改修以降は割合が減ってきているものの、私の判定で「重い」もしくは「稍重い」と判定するような重めのコンディションになった際の傾向も改修前とは異なっている。改修前はインが痛むことにより、先行馬が止まって外差し傾向が顕著だった。改修以降は逆に末脚の伸びが削がれることによって、先行や内を通らないと厳しい状況が目立っている。

今週は開幕週で中間の馬場管理、週中や週末の天候を踏まえると軽めのコンディションが濃厚。上がりが出やすいグリップが利いた馬場で1600m以上は外有利なケースも想定される。


函館芝
想定馬場コンディション「稍重い~重い」
想定トラックバイアス「内・ 」

先週は週中の雨量が少なく、週末の天候も良好。標準的なコンディション。
開幕に続き、引き続き内有利だったものの、徐々に後方からも届くケースが目立ってきた。

今週は週中の雨量が非常に多く、週末も雨。路盤の状態としても緩いため、泥濘んだ極悪のコンディションが濃厚。重いコンディションになった際の函館芝は内有利率が高いのが特徴。2000m以上では先行馬もバテやすいため、後方から届きやすくなる点にも注意したい。


函館ダート
想定馬場コンディション「稍軽い~軽い」
想定トラックバイアス「外・ 」

先週は週中の雨の影響が小さく、乾き気味もコンディションは標準的。
1000mは外枠有利。
1700mは1700mは馬場による偏りなく、展開次第。

今週は週中の雨が多く、週末も雨。軽いコンディションが濃厚。